富士山頂における一酸化炭素、オゾン、二酸化硫黄の夏季の長期測定(*2017年度新技術振興渡辺記念会受託事業)


 富士山頂での2017720日の二酸化硫黄(SO2)濃度異常値について

 

 

 

1に示すように、SO2濃度は午前7時ごろから9時ごろにかけて急上昇し、以後平常値に戻った。

同時に測定している一酸化炭素(CO)濃度はこのSO2濃度上昇時に連動した変動はみられなかった(図2)。

 

また、SO2高濃度時の後方流跡線(空気がどこを通って富士山頂にたどり着いたかを計算したもの)を図3に示す。

本州中央部を通過してきており、浅間山などから放出されている火山ガスの影響を受けている可能性が高い。中国北部も通過しているためSO2を多く放出す石炭燃焼の影響もありえるが、COが同時に高濃度となっていないことから石炭燃焼の影響ではないと判断できる。

 

 

 

図1 720日のSO2濃度測定結果

 

図2 720日のCO濃度測定結果

 

     図3 SO2高濃度時の後方流跡線 (日本時間7208時、海抜3776m)