番号 | 研究テーマと概要 |
代表者名(所属) |
分野 |
区分 |
R01 |
富士山頂における長期二酸化炭素濃度観測 2009年より富士山頂にて本研究所が開発した自立電源型自動二酸化炭素濃度測定システムを用い、大気中二酸化炭素濃度の通年観測を行っている。2017年度は、長期的に観測を継続させることを目的にバッテリー50個を新規のものと交換する。 |
向井 人史 (国立環境研究所) |
大気化学 | 継続 |
R02 |
日中韓同時観測による長距離輸送されたPM2.5の化学組成解明 東アジア地域のPM2.5の長距離輸送現象を解明するために、富士山頂においてPM2.5の連続自動採取装置を用いて日単位を基本として採取し、主に金属元素成分に着目した化学組成分析を行う。試料採取は日本、中国、韓国で同時に行い、最新のPM2.5組成の特徴を明らかにする。 |
米持 真一 (埼玉県環境科学国際センター) |
大気化学 | 継続 |
R03 |
富士山体を利用したエアロゾルの気候影響の研究 山頂および太郎坊において同時に、エアロゾル粒子の粒径分布、雲凝結核数、小イオン濃度、ラドン濃度の測定、個々の粒子の元素分析を行い、相互関係を調べる。 |
三浦 和彦 (東京理科大学) |
大気化学 | 継続 |
R04 |
富士山頂におけるナノ粒子の粒径分布の測定 Nano-SMPS を設置し、粒径3 nm - 100 nm の微小粒子を計測し、富士山頂における新粒子生成過程の考察を行う。 |
東 秀憲 (金沢大学) |
大気化学 | 継続 |
R05 |
小型PM2.5計による大気エアロゾル観測 小型・省消費電力のPM2.5計を開発し国内外で設置してきた。富士山で越境汚染を観測するため設置する。 |
松見 豊 (名古屋大学) |
大気化学 | 新規 |
R06 |
富士山頂における窒素酸化物の観測 窒素酸化物分析装置を設置し、富士山頂大気中の窒素酸化物濃度の連続観測を行う。窒素酸化物は、大気環境問題における重要な化学種となる。富士山頂にて観測した窒素酸化物濃度から東アジアからの越境汚染に関する知見を得る。 |
和田龍一 (帝京科学大学) |
大気化学 | 継続 |
R08 |
富士山体を利用した自由対流圏高度におけるエアロゾルー雲ー降水相互作用の観測 大気中水溶性ガス・エアロゾル連続観測システムを開発して自由対流圏高度に位置する富士山山頂で観測し日本上空のバックグランド濃度を明らかにする.越境汚染あるいは夏季の斜面上昇流に伴う山麓の汚染気塊(国内汚染)の流入に伴うによるバックグランド大気汚染の特徴を明らかにする.雲水の観測を行い,エアロゾルー雲ー降水相互作用をフィールド観測により解明する. |
大河内博 (早稲田大学) |
大気化学 | 継続 |
R09 |
発達した積乱雲による対流圏から成層圏への物質輸送の研究 成層圏に達するまで発達した積乱雲の頂上の飛び上がりが対流圏から成層圏にどれほど多くの物質(例、水蒸気)を輸送するか見積もる。飛び上がりを観察するため、気象衛星ひまわり8号、富士山測候所の屋外に設置したカメラ、地上レーダによって、成層圏に達するほど発達した積乱雲の同時観測を行う。 |
岩崎 杉紀 (防衛大学校) |
気象 | 継続 |
R10 |
富士山山頂における雷研究 スプライトをはじめとする高高度大気中における放電現象 |
鴨川 仁 (東京学芸大学) |
雷 | 継続 |
R12 |
登山行動中の血行動態の解明―マルチセンサー自由行動下24時間血圧計を用いた計測 登山行動中・高所環境での血圧値、血圧変動を記録することを目的として富士登山行動中の24時間血圧を測定する。心血管疾患のない健常人10名を対象とし、新開発のマルチセンサー自由行動下24時間血圧計を装着して富士登山を行い、血圧値を計測する。 |
小森 孝洋 (自治医科大学) |
高所医学 | 新規 |
R13 |
富士山頂(3776m)における歩行バランスの評価と急性高山病(AMS)との関連について 富士山頂(3776m)での体幹2点歩行動揺計(3軸加速度・3軸角速度センサー)を用いた歩行時の身体動揺軌跡とファンクショナル・リーチテスト、片足立ちによる簡易評価法を併せて、歩行バランスを多角的に評価・検討する。 |
井出 里香 (東京都立大塚病院) |
高所 医学 |
継続 |
R14 |
富士山頂における一酸化炭素, オゾン, 二酸化硫黄の夏季の長期測定 富士山頂の測候所に一酸化炭素(CO)計、オゾン(O3)計、二酸化硫黄(SO2)計を設置し、これらの大気中濃度の連続測定を行う。昨年までも同様な測定を行っており、年ごとの違いや経年変化についての比較検討も行う。 |
加藤 俊吾 (首都大学東京) |
大気化学 |
継続 |
番号 | 研究テーマと概要 |
代表者名(所属) |
分野 |
区分 |
U01 |
富士山旧測候所を利用した通信の可能性について 富士山旧測候所内にau携帯電話用通信設備を設置し、富士山頂付近をau携帯電話エリア化する事で、au携帯電話のトラフィック状況等を分析・研究を行う。 |
佐藤 達生 (KDDI) |
通信 | 継続 |
U02 |
富士山頂における携帯電話の高速通信検証 マイクロ伝送装置の富士山測候所~地上局のルート変更を行い短区間化し、伝送路品質の向上を図り、新周波数を導入することによる携帯電話の高速通信検証を実施する。 |
加藤孝之 (ドコモCS東海) |
通信 | 継続 |
U03 |
「理科準備室へようこそ」ー富士山頂での教材開発 VIー 富士山頂に滞在し、生起する自然現象を観察し、あるがままの自然の振る舞いを学ぶ。その方法は振る舞いを捉える理科実験を工夫し、教材づくりを行う。学校の理科の授業、部活動、また様々な学びの機会に活用する。 |
古田 豊 (立教新座中学校・高等学校) |
教育 |
継続 |
U04 |
3千㍍を超える高所での噴火監視及び防災放送システムの構築 富士山測候所にWEBカメラを設置。富士山が万一、噴火した場合に備えて、噴火の瞬間を撮影できるカメラの設置や、その一報映像を生かした、防災・減災報道をどのように行うかについて検討する。 |
後藤喜男 (NHK静岡放送局) |
防災 報道 |
継続 |
U05 |
位置情報パケット通信システムを利用した山地行動者の行動把握 山岳地域の行動者の位置情報をリアルタイム受信し、インターネット回線で回収・集約する。位置情報は、移動するアマチュア無線家が公開を目的として自発的に電波で発信しているものを利用する。受信限界距離や高さ、地形との関係について検討する。送信は行わない。 |
近藤 英一 (山梨大学) |
通信 | 継続 |
U06 |
富士山学校科学講座「日本一高い場所での“高山病”話」
2006年6月に開講した浅野勝己先生による「富士山学校科学講座」の受講 |
浅野勝己 (筑波大学名誉教授) |
教育 | 継続 |
番号 | 研究テーマと概要 |
代表者名(所属) |
分野 |
区分 |
T02 |
富士登山者のリアルタイム位置情報収集の実証実験(富士山チャレンジ2017)
富士登山者の人流データ把握のためビーコン検知用レシーバー*の設置 |
田中 義朗 (日本工営) |
通信 | 新規 |
T03 |
空気中の水分を集める装置の実証実験 (Air Water Project) 空気中の水分を集める装置の実証実験である。大気中の水分を凝縮し、飲料水として利用できる装置を使用し、富士山頂で実際に1日に得ることができる水量の実証実験を行う。最終ゴールは、水が不足している富士山の山頂で、雨水やブルドーザー運搬に頼らず、安定的に飲料水を供給する仕組みを構築する。 |
中村 亮太
|
その他 |
新規 |
T04 |
ネパール高所非電化農村地帯向け風力主体ハイブリッド発電機の実証実験 ネパールの電源確保のため再生エネルギ発電の有効活用を目指して、風力を主にしたハイブリット発電機を設置した、今後は3000m級山村の電力供給に向けて無電化農村地帯の課題である突風で羽根破損がないか試験・実験を日本の富士山山頂にて実証してネパール山村に展開する。 |
桐原 悦雄 (産業技術大学院大学) |
発電 | 新規 |
T05 |
インドヒマラヤ登山向け高所訓練 富士山頂(3776m)にて参加者の呼吸数、脈拍数、血圧、血中酸素濃度を計測して平地での計測値と比較検討し、個人の特性を判断する材料にする。お鉢めぐり後にも、同じ計測を行い、比較検討する。併せて研究プロジェクトR12の被験者として、富士山頂での歩行バランスと急性高山病に関する研究に協力する。 |
三ッ元 三郎 (横浜山岳会) |
高所訓練 | 新規 |
番号 | 研究テーマと概要 |
代表者名(所属) |
分野 |
区分 |
S01 |
簡易モニタリング機器を用いた雷および環境計測 富士山測候所屋内と群馬県高崎市屋外で雷の発生頻度および気圧を記録・送信するシステムを試験し、結果を比較する。 |
遠藤周 (東京大学農学部) |
雷 |
新規 |
番号 | 研究テーマと概要 |
代表者名(所属) |
分野 |
区分 |
A01 |
富士山噴火予知のためのSO2通年観測システム構築に関する研究 富士山頂の測候所に一酸化炭素(CO)計、オゾン(O3)計、二酸化硫黄(SO2)計を設置し、これらの大気中濃度の連続測定を行う。昨年までも同様な測定を行っており、年ごとの違いや経年変化についての比較検討も行う。 |
加藤 俊吾 (首都大学東京) |
大気化学 | 新規 |
A02 |
自由対流圏における水銀挙動の究明 *NPO自主事 未解明となっている近傍のローカル発生源の影響を受けにくい2000㍍以上の自由対流圏高度での水銀汚染状況の通年観測を目的に、必要な測定システムを新たに構築し、世界をリードする研究開発を行う。 |
野田 和俊 (産業技術総合研究所) |
大気化学 | 継続 |
A03 |
富士山麓の森林環境に及ぼす越境輸送微粒子の現状把握
(山岳域を利用した偏光OPC観測ネットワークによる越境輸送大気エアロゾル観測) 越境輸送された大気エアロゾルを監視するため山岳域を利用した偏向OPCによる観測ネットワークの一地点として夏期は富士山頂に、夏期以外は太郎坊に設置観測する。 |
小林 拓
|
大気化学 |
継続 |
A04 |
富士山測候所の飛来対策による温室効果ガス常時監視の実現 落雷対策と雷対策具体化のために接地系と部材間の接続状況の調査を行う。 |
佐々木一哉(弘前大) 安本勝(アンテック) |
雷 |
継続 |
A05 |
富士山頂から地球環境問題の最先端を学ぼうプロジェクト 山頂からインタラクティブ・レクチャーのライブ配信ほか |
鴨川仁 (東京学芸大学) |
教育ほか | 新規 |